プラカイバードミニ
長さ62.5ミリ
幅34.5ミリ
重さ 約23グラム
シークレットカラー:1つ目野郎
価格 4,000円+税
Made in Japan
(ヘッドハンターズコメント)
その昔、プラスチックルアー特有のカラーである「クリアー」についてマニアの間で論争がありました。
その論争とは「クリアー」は透明に見えているのか?デス。
その発端は、ブラックバスの反応がどーもおかしい。って事。
見えないはずと思っていた「クリアー」に我らがブラックバスが好反応を示したのデス。
誰かが言いました「上から太陽の光を浴びて内部で乱反射して光ってる」
他の誰かも言いました「クリアーでも背中にうっすらパールスケール入れてるヤツは背面で太陽の光反射して内部に光入りづらくて文字通り透明だ」
とかとか。まあまあ。大盛りあがり。でした。
はたしてルアーが大好きで大好きで三度の飯より大好きで、四六時中ブラックバスとルアーの事ばっかり考えているマニアなHeadHuntersはこれを見てどー思うでしょう?
だってクリアーボディの頭上にクリアーのヘッドが乗っかっているんデスからさー大変。
HeadHuntersの誰かが言いました「ビー玉みたいな形の頭だから収れん火災みたいに光めちゃくちゃゃ集めて強烈に光るんじゃネー(大興奮)」
他のHeadHuntersが言いました「いや逆に再帰性反射で方向によってはボディ内部に入る光が減るんじゃネー(ゴクリ生唾)」
HeadHuntersのボスは言いました「このクリアーさ、ノンラトル、スチールラトル、ワンノッカーと三種類あるっつーからさ、同じ色で内部の金属ラトルのフラッシングが動く事によるフラッシングや重心移動アクション楽しめるからさー、こんなの試せる機会もう死ぬまで無いかも知れないからさー、コロナでお客さん全然来なくってルアー貧乏のマニアのみの相手営業でwww金なんて全然無いのにさー、、、全部もらっちゃった!エヘ!ブラックバスにジェットストリームアタックだ!いひあへあへあぁあ」
、、、マニアな皆さんはお見逃し無く!
〈ルアー説明〉
プラカイバードミニ
〈始まり〉
始まりはウッドモデルでした。イベントで販売するパンチのあるルアーを考えていた時に思い付いたのが鳥の形の海馬。アイデアの元は、大好きなルアービルダー“バド・スチュワート”のカタログで見た鳥のルアーです。バド・スチュワートの鳥ルアーは「プロペラが付いている物」「足が付いている物」など、ルアーのジャンルは決まっていない自由な感じでした。僕なりの鳥ルアーとなればやはり機能に海馬を組み込む事でしょう。こうしてイベントで頭を絞り出して、カイバードは生まれて来ました。
初めて作ったウッドカイバードは海馬のオリジナルサイズをベースにしました。その後、ジーニアスサイズから小さい海馬95サイズまで作りましたが、それより小さいのはバランスの取り方が違ったので放置してました。ある時ふと「プラスチックに向いているのではないか?」と気づき、そこから開発を進める事になりました。
〈設計のお話〉
初めに長さを決め、次にボリュームを探りながらルアーの外形をデザインしました。ボディ長は62.5ミリ。設計のベースにしたのは小さい海馬55で、少し大きくして小さい海馬75の役割もカバーする様にしました。ボリューム感は「沼海馬のJr.があればこれ位かな。」と言うイメージ。少し幅広にし、小さいながらもしっかり水を押す強さを持たせました。形が決まり、パーツの位置決めをし、最後に重さの調整。注意点は首振りをしてもバランスを崩さない事と、水に刺さらない着水。この二つの要素は相反する物なので、その両方が重なるちょうど良い重さをフィールドで使って導き出しました。
〈使い方 その1 ただ巻き〉
海馬シリーズの一番の機能は「ただ巻き」です。忘れがちですが、ただひたすら一定の速度で巻く事は、海馬が生まれた時から今も変わらず効果的です。そして、その遺伝子は勿論このルアーにも受け継がれています。
ただ巻き時、前のプロペラで水をかき回すだけではなく、幅広のボディで水を押すのでサイズ以上の強い存在感が出ます。それは、超デッドスローのただ巻きで効果を発揮。プロペラが回る一番遅い速度で巻くのが冬の釣りの必殺技となっています。
とはいえ、普通の季節ではそこまで速度を落とさなくても良いので、まずは中速で探り魚の反応を見て、そこから速度を合わせたり、首振りに切り替えればいいと思います。
〈使い方 その2 首振り〉
水温低下や急な濁りなど、魚の行動範囲が狭くただ巻きが合わない時に、首振りが有効になります。首振りの良い点は、ルアーを沢山動かしても移動距離を抑えられる所、首振りの緩急によって魚のスイッチを入れられる事など。その首振りも、一つ一つの首振りの間にしっかりポーズをとったり、連続で首振りしてポーズなど様々。効くリズムは状況によって違いますので、いろいろ試してみて下さい。
〈3種類のラトル〉
プラカイバードはノンラトルを基本として、その他にラトル入りを3種類作りました。スチールラトル(ジャラジャラ音)、ワンノッカー(カラコロ音)、ガラスラトル(シャラシャラ音)。スチールと、ワンノッカーは鉄(スチール)のラトルが入っており、首振り時に騒々しい音を出します。その音は遠い魚にルアーを気付かせたり、怒りのスイッチを入れるためと考えています。僕はまずはスチールモデルを使い、そこから強めたり、大きい魚を狙う時にワンノッカーを使います。この二つは特に夏に効く事があるのでお試しを。
それらとは毛色違いのガラスラトルモデル。こちらはラトル音が柔らかく、ラトル入りなのにナチュラルな感じがします。なので、区分としてはノンラトル寄り。ノンラトルに少し存在感を加えたい時に使うイメージです。
同じルアーでも、ラトルの有無や種類で機能は大きく変わります。「あと少し」をラトルで埋める事が出来たら嬉しいです。
〈最後に〉
「鳥が泳いでる!!かわいい~」といった楽しいルアーの顔も、トーナメントで使える勝負ルアーの顔も、両方持っています。いろいろなお客様の物語のお役に立てれば幸いです。
どの色を取り上げても、こだわりと使いやすさの両方をうまく持たせることが出来た色になっている気がしますし、それらを組み合わせることで、状況に合わせて強くしたり弱くしたり、見せたり、隠したり。いろんな色のアプローチを試していただくことが出来ると思います。
プラスチックルアーの中では決して安いものではありませんが、もしこのルアーをとっても気に入って下さったなら、少しずつでいいので色数を増やしていただいて、ルアーの色の違いによる魚の反応を学ぶ、そんな色遊びを試していただけると嬉しいです。