水面下にブレードを取り付けるこのアイデアはもう何年も前からあったのだけれど、量産するに際してワイヤーの製作をどうするかなどの問題があって、ひとまずテストサンプルを作ることに二の足を踏んでいた。随分前にフィッシングショーでとある業者にもらった（おそらく）ジグスピナー用のワイヤーが利用できそうなことに気づいて状況は変わる。実際に作ってテストしてみたら、予想もしなかったその面白さに製作者自身が目を丸くしてしまって、即製品化を決めた。それが見てくれも奇異なこのモンゴリアン・ヴァイブズ。

　そのアイデアとアクションだけでこのプラグはほとんど完結してしまっていて、「釣れる」とも思うけれど、それ以上に「釣りたい」意欲を掻き立てるプラグではある。それだけに実際バイトがあった時、それから釣り上げた時の嬉しさといったらなかった。

　思わずニンマリしてしまいそうなその驚愕(?!)のアクションは、手にした人だけが味わえる特典ということにして、今回はアクション動画は公開しないつもりです。というのも少々不親切かもしれないので、拙文にて少しだけ。

　まずターンに関しては180度以上をほぼ一点で行うことが可能。それからリトリーブ時には、手に伝わるほどのカクカクガクガクとした文字通りバイブレーションと、ライブリーとは一味違うボディのセンターあたりを起点としたウォブルが特徴。また、その間、水面下のブレードはクルクルギラギラとアピールしっぱなしという仕組みです。尚、コック・ヘッド・ラインタイにラインを結ぶ（スナップを取り付ける）位置によって、それらのアクションの具合は微妙に変化します。

　いかがでしょう？これだけでは伝わらない製作者も驚いたそのアクションと癖になりそうな面白さをぜひ体感して欲しいもの。

CAUTION
　ピックフラップとスイベルの間およびワイヤーとスイベルの間のスプリットリングは、障害物と度々コンタクトを繰り返すことになどにより伸びる恐れがあり、それが原因でピックフラップおよびスイベルが抜け落ちる可能性があります。ご注意下さい。

　また、ピックフラップとボディを繋ぐワイヤーは、フッキングとバイブレーションを考慮し、少々細いものを使用していますので、金属疲労により折れる場合があります。

　スプリットリングおよびワイヤーはある程度消耗品であることをご理解下さい。

　替えのワイヤー、ピックフラップは津波ルアーズ ディーラーにてお求め下さい。スイベルおよびスプリットリングは市販のもので代用可能です。