ソリッドカーボン
なのに
スリーピースパックロッドに
5ft 10inch（笑）
しかもウルトラライト。
相変わらず世相をガン無視してしまったマニアック設計で恐縮です。

ソリッドカーボンってそもそも
ロッドブランクがソリッドで中空部分が無いので、
ジョイントパックロッドに出来ません。
※凸と凸で凹部分が無いので

ロッドの肉厚も当然ながらイジれないので
テーパー曲がり調子が中空ロッドに比べ単調になってしまいます。

かねてよりHeadHunters菊地は思っておりました。

ジョイント分を別ユニットで生産出来ないのかなーって。

当店オリジナルのキングフィッシャー等スウェルバット（バットがコブのように膨らんだバットの事）
ってバットに追加でカーボンを巻き付けて太くし肉厚を調整しているのデスが、
このロジックでジョイントセクション制作出来ないんデスか？
とブライトリバー社松本さんにご相談したところ
『面白い事言うねぇー出来るけどその部分だけ膨らんでブサイクやでー』
との回答が！
その昔バークレーってワームが有名なブランドからマッスルスティックって部分部分がコブの様に膨らんだロッドを販売していた経験が御座いまして、
膨らんだ複数のコブがロッドの曲がりに独創性を産んでいて、
見た目のぶつさいこだっさいこのファンキーさに反しハーコーなスペックにビリビリバリビリ心奪われた事がフラッシュバックしました。

『しかしブランクは天龍で焼いてもらって、別のビルダーにジョイント部分を別途作って貰うんやから、前代未聞のデラックスやで』
と松本さん。
『デラックス？！ぶさいくな？サイコーデス！』

って事で早速サンプルを生産して頂きテストを始めたところ、
ソリッドカーボンの太さを各セクションで変えられる事により
ソリッドカーボンにも関わらず、
複雑な可変テーパーだ出来る事に気づきました！
ティップ、ミッド、バットそれぞれの太さが変わる訳ですから、
それぞれの曲がり方が変わるのはそりゃー当然なんデスねー

ザウルス社が昔トラウトロッドで展開していた
各セクションの素材を変えて生み出した独特なロッドテーパーデザインを彷彿し、
あーこれは、LOWBEAT化した方が良いなー
って思ったんデス。

昨年リリースした際は
5.2ftで1pcでライトアクション。
今作は
スリーピース化による
スリーパラボリックを活かすテーパーは？と考え
ややロング化したショートロッドに。
（HeadHuntersでは6ft以下はショートロッドと位置づけております）
ティップに行くにつれUL化が強まるテーパーで
しなやかなティップと強靭なバットとその間を調和サポートさせるミッドの独自のファーストアクション。
鋭い反発でルアーを飛ばしながら、
狭い空間でのスナップキャストをスムーズに誘発。
HeadHuntersがこだわる、
スポーティなルアーアクションコマンドを
ダウンサイジングされたプラグでも
繊細かつ高い次元で演出することを実現。
美しいプラッギングを求めるHeadHunterへ。

LOWBEAT
昨年HeadHuntersがBOMBした
水中でも、水上でも。
HeadHunterに提案する
ロービートコンセプト。
『潜らせても、トップでも。楽しくなければ意味がない。』
LOWBEATとは
昔の機械式時計の振動数の少ないムーブメント
やBPMが遅めのクラブ音楽とか。
現在のムーブメントはHIGHBEAT.
それって釣りに似てませんか？
ハイピッチでオートマチックに動くルアーや、
効率よく釣れる機械の様なルアーも良いのですが、
何だか無性に癒やされて、楽しい
LOWBEATな釣りのタックルが欲しいなって思って作っちゃいました。
HeadHuntersのLOWBEATで
お魚さんと良い思い出を、
良い戯れを、
お気楽に、
単純に、
永くいつまでも。